登山を始めてから、登山口の駐車場やRVパークで車中泊をすることがありました。
使っている車はタントです。
最近は登山前泊ならホテルを利用することが増えて、車中泊をする機会はほとんどなくなりました。
それでも、車中泊をしていた頃に使っていたものの中には、「これはあってよかった」と思うものがいくつかあります。
たくさんの車中泊グッズを揃えていたわけではありません。
実際によく使っていたのは、ポータブル電源、シガーソケット式の湯沸かし器、ドアにかぶせるタイプの虫よけネットなど。
そして、グッズ以上にこだわったのがちゃんと眠れる寝床を作ることでした。
今回は、登山前泊で車中泊をしていた私が、実際に使って便利だったものや、使ってみてわかったことをまとめます。
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一番大事だったのは寝床を平らにすること
初めて車中泊をしたときは、「フルフラットにしてマットを敷けば寝られるだろう」と思っていました。
そこでシートをフルフラットにして、インフレーターマットを敷いて寝てみました。
ところが、寝づらい。
マット自体にはクッション性があるのですが、その下のシートに凹凸があります。
一晩寝てみて、車中泊では、まず床が平らなことが大事なんだと気づきました。
タントの後部座席を倒して寝床を作る
現在の形では、後部座席を前に倒して寝床を作っています。
後部座席を倒すと一見平らに見えますが、実際には前側に向かって少し高くなっています。
そこで、その高いところに合わせるように後方へ100均のブロックを置き、その上にニトリのすのこを並べました。細かい高さの違いはタオルなどを挟んで微調整。
その上に、滑り止めシート → 大きな銀マット → 滑り止めシート → ラグの順に重ねています。
これでまっすぐな寝床になりました。
タントなので広々というわけではありませんが、斜めに寝ると私の身長ならちょうど足を伸ばせます。
平らになっても、今度は硬かった
床をまっすぐにしたので、「これで快適に寝られる!」と思っていました。
ところが今度は、硬い。
銀マットも入っているし、ラグも敷いている。
これならいけるだろうと思っていましたが、実際に一晩寝てみると、意外と床の硬さが気になります。
最初は封筒型の寝袋に入って寝ていましたが、その寝袋を敷布団代わりにして上に寝るようになりました。
掛けるものは毛布を買いましたが、登山口は思ったより明け方に冷えます。
結局、薄手の羽毛布団まで家から持ち出すようになりました。
なんだかんだ、家の布団が強い。
でも、毛布は毛布で1枚あるとなにかと便利なので、常に車に積んでいます。
窓の目隠しも銀マットで自作
車中泊では、外から車内が見えないように窓の目隠しも必要でした。
私はホームセンターで購入した大きな銀マットを窓の形に合わせて切り、目隠しとして使っていました。
市販の車種専用品もありますが、私は寝床にも銀マットを使っていたので、同じような材料で自作。
まずは市のゴミ袋を霧吹きで窓に貼り付け、マジックで窓の形を縁取ります。
それを型紙代わりにして銀マットをカット。
「ちょっと大きいかな」と思ってさらに切った結果、今度はちょっと小さくなったものもあります。
完成度はそれなりですが、まあいいでしょう。
窓を全部塞いでしまえば、車内はかなり落ち着きます。
軽自動車の中にできた、小さな自分の部屋みたいな感じは結構好きでした。
車中泊からホテル泊中心になった理由については、別の記事にまとめています。

ポータブル電源|大容量より自分で持てることを優先
車中泊用に買ったポータブル電源は、今はもう同じモデルは売ってませんが、240Wh・200Wのものです。
ポータブル電源は容量や出力が大きいほど使える家電も増えますが、そのぶん重くなり、値段も上がります。
私は大きなものを持ち運ぶ自信がなかったので、自分で無理なく持てることを優先しました。
そもそも電気毛布を使いたくて買った
ポータブル電源を買った一番の理由は、車中泊で電気毛布を使いたかったからです。
「これなら寒い時期でも暖かく寝られるのでは?」と思っていました。
ある日、夜はまだそこまで寒くありませんでしたが、電気毛布をつけたまま寝ました。
ところが、夜中から明け方。寒くて目が覚めました。
確認すると、いつの間にかポータブル電源の電気を使い切っていて、電気毛布が止まっていました。
細かい使用時間や設定までは覚えていませんが、少なくとも私が使っていた240Whのポータブル電源と電気毛布の組み合わせでは、一晩頼るのは難しかったです。
もちろん、電気毛布の消費電力や設定によって使用できる時間は変わります。
もっと大容量のポータブル電源を買えば長く使えますが、そうすると今度は重くて高い。
私は持ち運びやすさを優先したかったので、「電気で暖め続けるより羽毛布団を持ってくればいいや」となりました。
それ以降、薄手の羽毛布団を家から持ち出すようになりました。
家の電気ケトルは使えなかった
ポータブル電源を買ったあと、「家で使っている電気ケトルを持っていけばいいのでは?」とも思いました。
でも家庭用の電気ケトルは消費電力が大きく、200W出力の私のポータブル電源では使えません。
そこで買ったのが、シガーソケットから電源を取るタイプの湯沸かし器でした。
シガーソケット式湯沸かし器|30分かかるけれど困らなかった
私が使っていた湯沸かし器は、約400mLのお湯を沸かせるタイプ。
沸くまで30分くらいかかります。
数字だけ見ると、「遅い」と思います。でも、実際の車中泊ではあまり困りませんでした。
朝起きたら、まず湯沸かし器のスイッチを入れる。その間に着替えて、顔を洗いに行って、登山の準備をして。
なんやかんやしていると30分くらい経っています。
その頃にはお湯ができているので、沸くまでじっと待っていた記憶はほとんどありません。
夜より朝に温かいものが欲しい
私が車中泊していたのは、主に6〜9月。
基本的には夏山登山の前泊です。
夜は意外と、「寒いから温かいものが欲しい」とはならないことが多かったのですが、朝は別。
登山口は明け方になると結構冷えます。
特に6月と9月は、寒くて目が覚めたこともありました。
そんな朝に温かい飲み物が飲めるのは結構うれしい。
私はカップスープを作ったり、ノンカフェインのお茶を飲んだりしていました。
400mLでも、私の使い方では特に足りないと感じたことはありません。
家庭用ケトルのように数分で沸くわけではありません。
それでも、「軽くて持ち運べるポータブル電源+低出力で使える湯沸かし器」という組み合わせは、私にはちょうどよかったです。
ドアにかぶせる虫よけネット|窓を開けられるだけでも助かる
登山口なので夜中まで猛烈に暑いことはあまりありませんが、夕方から夜のはじめ頃は、まだ車内に暑さが残っています。
窓を開けたい。でも虫は入れたくない。
最初は、銀マットで作った目隠しに網戸もつけようと思っていました。
ところが調べているうちに、「……いろいろ面倒だな」となりました。
そこで買ったのが、ドアの上からかぶせるタイプの虫よけネットです。
ネットをつけたまま窓を開けられるので、夏場の車中泊では便利でした。
劇的に涼しくなるわけではない
使ってみると、「風がどんどん入ってきて涼しい!」というほどではありません。
でも、窓を閉め切っているよりはマシ。ないよりはいいくらいの感覚でした。
ネットの下側に少し隙間があるので、「ここから虫が入ってくるのでは?」とも思いましたが、少なくとも私が使っていた範囲では、虫が入ってきて困った記憶はありません。
さらに小型扇風機も買った。でもまだ使っていない
虫よけネットを使っていて思ったのが、「窓は開けられるけど、もう少し風が動いてくれたらいいのに」ということ。
そこで、車内に風の流れを作るために小さな扇風機も買いました。
……買いました。
そして、その後一度も車中泊していません。
なのでこれはまだ便利だったグッズには入れられません。
次に車中泊することがあれば試してみたいと思っています。
今ならレベリングブロックも少し欲しい
寝床を車内でいくら水平にしても、駐車場そのものが傾いていれば、当然寝床も傾きます。
これは車中泊をしていて意外と困りました。
以前、とあるRVパークを利用したとき、そこの駐車スペースが少し傾いていました。
すると受付で、「ここ傾いてるから、これを左前のタイヤの下に敷いて」と板を渡されました。
なるほど、そんな方法があるのか。
登山口の駐車場も、微妙に傾いているところがあります。
今また車中泊するなら、タイヤの高さを調整する車用のレベリングブロックはちょっと欲しいと思っています。
こういうやつ。
車中泊グッズは、たくさんなくてもなんとかなった
振り返ってみると、私が車中泊で使っていた専用品はそれほど多くありません。
ポータブル電源、湯沸かし器、虫よけネット。
あとは、すのこや銀マット、ラグ、家から持ってきた寝具など。
実際に何度か寝てみて感じたのは、便利グッズをたくさん揃えることより、平らで、硬すぎず、寒くない寝床を作ることのほうが大事だったということです。
最初はフルフラット+インフレーターマット。
そこから、段差が気になって寝床を作り直し、床が硬くて寝袋を敷布団にし、寒くて羽毛布団を持ち出す。
ずいぶん試行錯誤しました。
最近は登山前泊ならホテルを使うことが増えましたが、車の中を自分の小さな部屋にして過ごす時間は今でも好きです。
また気候のいい時期に、今度こそ買ったままの小型扇風機も使ってみたいと思っています。


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