山小屋泊では、レインウェアやヘッドライト、防寒着など、登山の基本装備に加えて宿泊用の荷物が必要になります。
ただ、山小屋泊に最低限必要な持ち物については、すでにさまざまな場所で詳しく紹介されています。
そこでこの記事では一般的な持ち物一覧ではなく、私が実際に山小屋へ泊まってみて、小屋で過ごす時間が快適になったものや、チェックイン後の時間を楽しむために役立ったものを紹介します。
山小屋や季節によって設備やルールは異なるため、宿泊前には利用する山小屋の案内も確認してください。
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私の山小屋での過ごし方
山小屋に着いてチェックインしたら、まずは汗をかいた行動着から、薄手のリラックスウェアに着替えます。
スマートフォン、財布、ティッシュ、小型ライトなど、よく使うものを小さなバッグに移したら、売店へ行ってビールを購入。
天気がよければ、そのまま小屋の外で景色を眺めながらのんびり過ごします。
外に出て寒かったら、薄手のパンツの上からフリースパンツを重ねます。上は薄手のダウンを重ねます。それでも寒ければ、さらにレインパンツやレインウェアを着用します。
夕日を見たり、遠くの山を眺めたり、特に何をするでもなく外で過ごしたりする時間は、山小屋泊の楽しみのひとつです。
ここからは、そんな時間を快適にしてくれた持ち物を紹介します。
山小屋で過ごす・寝るときの服装|薄手のリラックスウェア
山小屋に着いたら、行動着から乾いた服に着替えます。
汗や雨で濡れた服のまま過ごすと体が冷えやすく、気分もなかなか休まりません。乾いた服に着替えるだけで、登山中の緊張がほどけて、一気にくつろぎモードに入れます。
私が持っていくのは、山小屋の中で過ごして、そのまま眠れる薄手のリラックスウェアです。
- 薄手のワンサイズ大きい長袖行動着
- ゆったりした薄手のパンツ
- 靴下
これらは防水のスタッフサックに入れ、行動中に雨にずぶ濡れになった際の着替えとしても兼ねています。
下着には速乾性のあるドライインナーを着用しています。汗をかいても乾きやすく、不快感も少ないため、山小屋では着替えず、そのまま翌日まで着ています。

標高の高い山小屋は寒そうなイメージがありますが、実際に泊まってみると、室内は意外と暖かいことが多いです。
宿泊者が多いことや布団の保温性もあり、私はほとんどの山小屋で、寝ている途中に布団から足を出していました。
年末に泊まった尊仏山荘では寝るときにかなり寒く感じましたが、そのほかの夏〜秋に泊まった山小屋では、就寝用に厚手のフリースパンツが必要だと感じることはあまりありませんでした。
小屋の中では薄手の服を基本にして、寒ければ行動用のフリースやダウンを重ねる方法なら、荷物も増やしすぎずに調節できます。
山小屋に着いたら薄手のリラックスウェア着替えて、必要であればダウンなどを重ねて館内で過ごし、薄手のリラックスウェアのまま寝るという感じです。
着ているパンツはアマゾンで見つけた薄いパンツです。薄くてかさばらないので、ザックの隙間に押し込んで持っていっています。
防水バッグはこちらを使っています。
貴重品を持ち歩く小さなバッグ
チェックイン後は、大きなザックを荷物置き場や寝床に置き、小屋の中を移動します。
そのときに便利なのが、サコッシュのような小さなバッグです。
私は次のものを入れています。
- スマートフォン
- 財布
- ティッシュ
- 小型ライト
売店へ行ったり、食堂へ移動したり、小屋の外へ景色を見に行ったりするときも、このバッグだけ持てばよいので身軽です。
貴重品をザックに入れたままにせず、常に身につけておける点でも安心です。
大きすぎるバッグでは荷物を詰め込みたくなってしまうため、必要なものだけが入る小さなサイズが使いやすいと感じています。
私はこちらを愛用しています。
ヘッドライトとは別に持つ小型ライト
登山では、日帰りの予定でもヘッドライトが必要です。
ただし、山小屋の中で少し手元を照らしたいときには、ヘッドライトよりも小型ライトの方が使いやすい場面があります。
例えば、次のようなときです。
- 消灯後に枕元の荷物を探す
- ザックの中を確認する
- 廊下やトイレへ移動する
- 早朝に身支度をする
もちろん、小型ライトはヘッドライトの代わりにはなりません。山小屋内で使う補助ライトとして持っていっています。
これまで1,000円弱のライトを買っては壊れ、別の商品に買い替えてはまた壊れる、ということを繰り返してきました。結局、最初から少しお金を出してこのライトを買っておけばよかったと思います。明るさを調整できるため使い勝手がよく、普段は夜のランニングにも活用しています。
靴や乾燥室の装備に付ける目印クリップ
山小屋の玄関には、たくさんの登山靴が並びます。
乾燥室にも、レインウェア、グローブ、タオルなど、似たような色や形の装備が集まります。
同じメーカーや似たデザインのものも多く、自分の装備がどれなのか分かりにくくなることがあります。
そこで便利なのが、靴やハンガーに付けられる目印用のクリップです。
私は、ひと目で自分のものだと分かる可愛いクリップを持っていっています。
靴だけでなく、レインウェアやタオルの目印にも使えます。乾燥室から回収するときも、自分の装備をすぐに見つけられます。普段はザックにつけて目印にしています。
名前を書いたタグや、目立つ色の洗濯ばさみでも代用できます。
外でのんびり過ごすためのフリースパンツ
私にとってフリースパンツは、山小屋の中で寝るための服というより、チェックイン後に外で過ごすための防寒着です。
山小屋の中は暖かくても、外へ出ると気温が低く、風が吹いていることもあります。行動中は薄手の登山パンツで問題なくても、夕日や星空を待ちながら動かずにいると、急に寒さを感じます。
私は、まず薄手のリラックスパンツに着替え、外が寒ければ、その上からフリースパンツを履きます。さらに寒ければ、その上にレインパンツを重ねます。
9月下旬に御嶽山の山小屋へ泊まったときは、チェックイン後に小屋の外でのんびり過ごすため、フリースパンツを持っていきました。夜になるとかなり冷え込み、フリースパンツの上にレインパンツを重ねても、じっとしていると寒く感じるほどでした。そのときは、ダウンパンツがあれば暖かそうだと思いました。
山小屋に着いたらすぐに寝る人や、外へ出る時間が短い人には、フリースパンツは必須ではありません。
一方で、夕日、星空、朝焼けなどをゆっくり楽しみたい人には、下半身の防寒着があると快適です。寒い時期や風の強い場所で長時間過ごすなら、ダウンパンツも選択肢になります。
個人的には、山小屋でのリラックスウェアとしてフリースパンツはかなり使いやすいのではと思っています。
ダウンパンツはフリースパンツに比べると保温力が高く、かさばりません。ただし、濡れには弱いので注意です。
景色や鳥を見るための双眼鏡
双眼鏡は山小屋泊の必需品ではありませんが、持っていくと滞在中の楽しみが増えることがあります。
以前、尾瀬の山小屋に泊まったときに双眼鏡を持っていきました。チェックイン後に鳥を探したり、遠くの湿原や山の景色を眺めたりするのが、思った以上に楽しかったです。
日帰り登山では下山時間を気にして先へ進みがちですが、山小屋泊なら、歩き終えたあとにゆっくり景色を眺められます。
肉眼ではよく分からない遠くの鳥を確認したり、歩いてきたルートを振り返ったりするのにも便利です。
一方で、双眼鏡はそれなりに重量があります。鳥を見たい場所や、チェックイン後にゆっくり過ごせそうな山小屋に合わせて持参しています。
今使っているのは8倍で軽量の双眼鏡です。防水なので、天気がコロコロ変わる山にも気兼ねなく持ち歩けます。215gで首からかけていて重さは気になりません。山に持っていくならスペックを求めるよりも、このくらいがちょうどいいかなと思っています。
歯ブラシと歯磨きシートを使い分ける
歯磨きができるかどうかは、山小屋によって異なります。
水が貴重な山小屋では、歯磨き粉や洗面用品の使用が制限されていることもあります。
歯磨きができる山小屋には歯ブラシを持っていきますが、難しい場合は歯磨きシートで済ませます。
歯磨きシートなら、水を使わずに口の中を拭くことができます。使用後のシートは、ごみ袋に入れて持ち帰ります。
宿泊前に山小屋の案内を確認し、歯磨きが難しそうな場合に備えて、歯磨きシートを用意しておくと安心です。
完全に歯を磨いたときと同じ爽快感とはいきませんが、何もしないよりは快適です。
無印の歯磨きシートが使いやすくて好きです。
耳栓
山小屋では、いびき、人の出入り、早朝の荷造り音などが気になることがあります。眠れないと翌日の行動にも影響するため、耳栓は持っていきます。
ただ、耳栓は意外と聞こえます。しっかり奥にねじ込まないと、思ったほど遮音性がありません。
耳の穴の大きさや形によってどの耳栓が合うか合わないかは人それぞれだと思いますが、わたしは幾つか試した中で、耳に押し込みやすかったこちらを使っています。
薄手のマット
山小屋には寝具が用意されていますが、布団やマットレスの厚さは小屋によって異なります。
布団が薄いと、床の硬さで腰や背中が痛くなることがあります。
実際に、持参した薄手のマットを布団の下に敷いている宿泊者も見かけました。
腰が痛くなりやすい人や睡眠環境に敏感な人は、軽量なエアマットや薄手のマットを検討してもよさそうです。
まとめ
私が山小屋泊で持っていってよかったものは、次のようなものです。
- 薄手のリラックスウェア
- 貴重品を入れる小さなバッグ
- ヘッドライトとは別の小型ライト
- 靴や乾燥室用の目印クリップ
- 外で過ごすためのフリースパンツ
- 景色や鳥を見るための双眼鏡
- 歯磨きができない場合に使う歯磨きシート
山小屋泊では、眠るための最低限の荷物だけでなく、チェックイン後の時間をどう過ごしたいかによって、役立つ装備が変わります。
夕日や星空を眺めたいなら防寒用のパンツ、鳥や遠くの景色を楽しみたいなら双眼鏡、小屋の中を快適に移動したいなら小さなバッグや小型ライトが役立ちます。
すべてを持っていく必要はありません。
自分が山小屋でどのように過ごしたいかを考えながら、安全に必要な装備に、楽しむためのものを少しずつ加えていくのがおすすめです。
山小屋に着いて、乾いた服に着替え、ビールを飲みながら景色を眺める時間。
そんな山小屋泊ならではの時間を、これからもゆっくり楽しみたいと思います。
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