登山初心者のコースタイムの見方|「4時間も歩くの?」と怖がらなくて大丈夫

コースタイムの見方 山歩雑記

登山をしたことがない人に「4時間くらい歩くよ」と言うと、よく「4時間も歩くの?!無理!」と言われます。

確かに、普段の生活で4時間歩き続けることなんてほとんどありません。数字だけ見ると、とても長く感じます。

でも登山では、景色を見たり、写真を撮ったり、水を飲んだり、山頂で休憩したりしながら歩きます。

歩きやすいコースなら、コースタイム4時間前後は初心者でも意外と歩けます。

私が初めて登山をする人に山を選ぶなら、普段あまり歩かない人なら3時間前後、普段から運動している人なら4時間前後をひとつの目安にします。

ただし、コースタイムだけで登山の大変さは決まりません。

累計標高差や急登、岩場、下りの急さなども一緒に見ることが大切です。

コースタイムとは

コースタイムは、登山口から山頂、山頂から登山口など、登山道を歩くのにかかる時間の目安です。

登山地図や登山アプリを見ると、

  • 登り:2時間
  • 下り:1時間30分
  • 合計:3時間30分

といった形で表示されています。

基本的には休憩時間を含まない歩行時間として考えます。

そのため、コースタイム4時間の山に行くからといって、4時間後には登山が終わるわけではありません。

コースタイム4時間なら、実際は5〜5.5時間くらい見ておく

初めて歩く山なら、私はコースタイムに1〜1.5時間ほど追加して予定を立てるのがおすすめです。

コースタイム4時間なら、

4時間+休憩1〜1.5時間=5〜5.5時間程度

というイメージです。

実際の登山では、

  • 水分補給
  • 行動食を食べる
  • 写真を撮る
  • 景色を見る
  • 山頂で休憩する
  • トイレに寄る

など、歩いていない時間が意外とあります。

特に初めての山では、登山道を確認したり立ち止まったりする時間も増えます。

「コースタイム=登山口から登り始めて休憩しながら戻ってくるまでの時間」ではないので、余裕を持って考えておくと安心です。

初心者なら3〜4時間前後がおすすめ

私が初心者におすすめするなら、まずはコースタイム3〜4時間程度から探します。

普段あまり歩かない人なら3時間前後。

普段から運動している人なら、4時間前後でもそれほど心配しなくていいと思います。

登山をしていない人にとっては「4時間歩く」という数字そのものが大変そうに見えますが、歩きやすい登山道なら意外と歩けます。

もちろん個人差はあります。

私は初登山のあと、全身筋肉痛になりました。

階段を上がるのも降りるのもつらく、椅子に座るのも立つのも嫌になるほどでした。

一方で、初めて登山をしてもほとんど平気な人もいます。

この差はかなり大きいので、初回から「自分なら何時間でも大丈夫」と考えず、まずは余裕のあるコースから試してみるのがおすすめです。

体力に自信がなければ1〜2時間でもいい

「普段ほとんど歩かない」「体力にかなり不安がある」という場合は、1〜2時間程度のコースから始めてももちろん大丈夫です。

1〜2時間だと、本格的な登山というより「山を歩いてみる」「山の雰囲気を味わってみる」という感覚に近いかもしれません。

それでも、

「登山ってどんな感じなんだろう」

と思っている人が試してみるには十分です。

短いコースを歩いてみて、「もう少し歩けそう」と思ったら、次に3〜4時間程度の山へ行けばいいと思います。

4時間ならどの山でも初心者向け、ではない

ここが一番大切です。

コースタイム4時間以内だから初心者向け、とは限りません。

同じ4時間でも、コースによって大変さは全然違います。

私は初心者向けの山を選ぶとき、コースタイムだけでなく、

  • 累計標高差が大きすぎない
  • 長い急登がない
  • 岩場が多くない
  • 急な下りが長くない
  • 登山道がわかりやすい

といったところも確認します。

目安としては、累計標高差500m以下・コースタイム4時間以内くらいから探すと選びやすいと思います。

標高差と累計標高差については、別の記事で詳しくまとめています。

高い山ほど大変?登山初心者に知ってほしい「標高」と「累計標高差」の違い
標高が高いほど登山は大変?乗鞍岳と沼津アルプスの実例をもとに、標高と累計標高差の違い、距離や急登、天気など初心者が山選びで見ておきたいポイントをまとめました。

同じ4時間でも体感は全然違う

例えば、霧ヶ峰のように比較的なだらかな場所を4時間歩くのと、急登が続く山を4時間歩くのでは、疲れ方はまったく違います。

赤城山や、霧ヶ峰なども、初心者が歩きやすい候補になります。

尾瀬ヶ原もアップダウンが少なく、長い時間歩きやすい場所です。

尾瀬ヶ原なら4時間でも歩けないことはないが、せっかく行くなら6時間くらいかけてゆっくり歩くのもおすすめです。

反対に、コースタイムが3時間でも、急登ばかりだったり、岩場が続いたり、累計標高差が大きかったりするとけっこう疲れます。

歩く時間が長い=必ず大変、短い=必ず簡単、ではありません。

自分のペースがわかると、コースタイムはもっと使いやすくなる

何度か登山をすると、自分がコースタイムに対してどのくらいの速さで歩くのかがだんだんわかってきます。

私の場合は、登りはコースタイムより少し早く、下りはコースタイムくらいになることが多いです。

普通に歩くだけなら、休憩まで含めて最終的にコースタイムと同じくらいになることもあります。

ただし、花や鳥を目的に歩く日は別です。

花を探して立ち止まったり、鳥の声を聞いて双眼鏡を覗いたりしていると、とても時間がかかります。

そんな日は、私はコースタイム+1〜2時間くらいを見込んでいます。

同じ人でも、登山の目的によって必要な時間は変わります。

「4時間」という数字だけで怖がらなくて大丈夫

登山をしたことがないと、「4時間歩く」と聞いただけでかなり大変そうに感じると思います。

でも、歩きやすく、累計標高差が大きすぎないコースなら、初心者でも意外と歩けます。

最初の山を選ぶなら、

普段あまり歩かない人は3時間前後、普段から運動している人なら4時間前後。

そしてコースタイムだけを見るのではなく、累計標高差や登山道の歩きやすさも一緒に確認します。

体力に自信がなければ1〜2時間からでも大丈夫です。

大切なのは、「初心者だからとにかく短い山」と考えることではなく、自分の体力に合った、歩きやすいコースを選ぶことだと思います。

登山のコースタイムは、怖がるための数字ではなく、無理のない計画を立てるための目安です。

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